今から10年ほど前の話です。 夜、暇を持て余していた私は時間を有効に使おうと当時励んでいたダイエットのための運動をしようと 買いあさっていたエクササイズ用グッズで運動を始めることにしました。 運動も佳境に入り汗まみれになった私は着ていた発汗スーツを脱ぎ捨て上はTシャツ、下はパンツ1枚という とんでもない恰好で踊り狂っていました。 一通り運動も終わり休憩していたら妹が部屋に遊びにきました。 たわいもない話で盛り上がりテンションが上がりまくった私たちは使っていたエクササイズ用器具で遊一発芸をしたりして 遊び始めました。 「飲酒なしでこんなに楽しいなんてやばいね」と話しをしていた時に妹が近くに転がっていた空気がパンパンに入った バランスボールを持ち出してきたのです。 そのバランスボールを妹が抱え「ねえちゃん!こい!!」と言うので私も体当たりをしたりして、ボヨーンとなる感覚で これまた盛り上がっていました。 私の悪い癖なのですがテンション上がりすぎると状況が見えなくなるのです。 ボヨーンを楽しみたいのと、もっと楽しくなりたい一心で今度はかなり助走をつけてバランスボールにめがけて走りました。 体当たりした瞬間ボヨーンというよりボンッ!と音がして私の体は宙に浮きました。 浮いたと言うより弾き飛ばされたのです。 その時、かなりのスローで妹が「ね え ちゃ んんん」と叫んでおり私は走馬燈を見るような気持ちで 床に叩き付けられました。 背中を強打した私は悶絶状態。Tシャツ、パンツ一丁と言うとんでもなく無様な恰好で息も出来ずに悶えていました。 当然その姿に妹は大爆笑。息ができるようになった私も自分の馬鹿さ加減に笑いが止まりませんでした。 落ち着いた頃、一階でお風呂に入っていた母が私の部屋にきて「さっき何か物が落ちてこなかった?」と聞いてきました。 はずかしかったので「知らない。なんで?」と聞いたら「天井が凄く揺れたから」と言われ私はダイエットを固く決心しました。 それと同時に何でも間違った使い方はダメなんだなと実感したのです。