嫌いな人の失態が結局一番面白い

高校時代のことです。私にはとても嫌いなクラスメイトの男子がいました。野球部の男子でいつも騒がしいタイプの子でした。授業態度も不真面目で同じ班になったり隣の席になったりしてペアワークがあるといつも非協力的で迷惑でした。残念なことに席替えで隣の席になることが何度か続いてしまったことがあり、最悪だなと思いつつ私はそれを口にも態度にも出さないようにしていたのに彼は構わず最悪だと何度も連呼していました。小馬鹿にされているようで非常に腹立たしいです。そんなふうにそりの合わない彼にある日事件が起こりました。お昼休みのこと。彼は友人3人と教室でコンビニのパスタサラダを食べていました。雑談しながら食べたいたのですが突然彼は食べていたパスタサラダをひっくり返してしまったのです!それはそれは見事に真っ逆さまにひっくり返り中身が1滴残らず床にこぼれました。さらに面白いことに一緒に食べていたはずの友達は彼の存在などなかったことのようにお昼を食べ続け、声をかけることも片付けを手伝うこともせずに無視を貫いたのです。彼はしきりに最悪〜と呟いてアピールしているようでしたがガン無視でした。いつもこちらを小馬鹿にしてくるような彼のあまりにも情けない姿に笑いを堪えきれませんでした。必死で他のことで笑っているように見せかけて関係ない話をして誤魔化しましたが笑いすぎて危うく過呼吸でした。未だにパスタサラダを見ると思い出してしまいます。あんなに綺麗にひっくり返ったパスタサラダは今後の人生でも出会うことは出来ないでしょう。